この記事で分かること
カードローンに必要な在籍確認とは?
「もしもし、田中と申しますが○○様はいらっしゃいますでしょうか?」といったように個人名でかかってくる電話。受ける人によっては一発で在籍確認とわかってしまう電話ですが、カードローンの審査時に必要な在籍確認とは何のために行われるのでしょうか。
本当に会社に在籍しているかを確認
在籍確認の電話は、申込者が本当に企業に在籍しており、融資をしても返済する見込みがあるかどうかを確かめるためのものです。
ローン申込時に年収500万と申告があり100万以上を融資したとしても、本当は会社に在籍していない時には返済が見込めず、最悪の場合には融資額が全て損失になってしまう危険性があります。
そのため、ほぼ全てのカードローンにおいて、申込者が本当に書類に記載された会社に在籍しているかの確認を行うことが義務付けられています。
個人名でかかってくる電話
在籍確認の電話は多くの場合、カードローンを申し込んでいることが職場にバレないように、会社名を名乗らず個人名でかかってきます。
在籍確認の電話には必ずしも本人が出る必要はありません。在籍していることがわかればよいので、仮に同僚が電話を受けた場合でも「○○は只今外出しております」というように、「在籍しているけど今はいない」ということがわかればいいのです。
ただし、営業妨害にもつながるような大量の勧誘電話の対策として、個人名の電話は取り次がない、在籍の有無を伝えないというルールを敷いている企業もあります。
金融会社の担当者は、どんなに要求されても金融会社名を名乗ることはないのでその点は安心できますが、在籍確認と認められない場合があることは注意しましょう。
在籍確認の電話がかかってくれば審査通過?
在籍確認は審査の段階の一つですが、複数ある審査段階のうち、どのようなタイミングでかかってくるものなのでしょうか。
審査の最終段階で発生するのが在籍確認
審査には「信用情報の確認」「コンピュータースコアリング」「在籍確認」3つの段階があります。
信用情報の確認
これまでにローンを組んだりクレジットカードを利用した中で、返済が遅れたり借金が返済できなかったりしたような金融事故を起こしていないかを確認します。
信用情報は事故を起こした相手の特定1社だけでなく、全ての金融機関が共有する情報のため、どこの金融会社相手でも事故を起こした記録があれば審査の通過は難しいでしょう。
スコアリング
申込者のデータをデータベースに記録された過去の融資者の傾向と比較し、しっかりと返済してくれるかどうかを判断します。
独身であるか、既婚で子供はいるのかといった家族構成や、持ち家・賃貸などの住居種類、職業や役職、勤続年数や年収といった情報から返済能力の高さを判断されます。スコアリングによる審査により、返済確率の高い高度な判断が行えるようになったと言われています。
在籍確認
そして申し込み時に記載された勤務先が正しいかどうかの確認のための在籍確認がおこなわれます。
この3種の審査は金融会社によって順番が変わることはありますが、必ず全て行われた上で融資可能かどうかが判断されます。
電話があっても審査不通過になる理由
多くの場合、在籍確認が行われた時点でほぼ審査通過と考えてよいのですが、まれに在籍確認があっても審査不通過となるケースがあります。
在籍確認の際、記載情報と異なる結果となった場合には正確な情報で申請されていないと判断され、融資は行われません。確認先の会社に在籍していないのはもちろん、社名が違う、部署が違うといったことでも融資不可となる場合があります。
申請内容の誤りは審査通過の可能性を著しく下げますので、必ず正しい情報を誠実に記入するようにしましょう。
絶対に使ってはいけない「在籍確認代行」
ローン等の契約の際に架空の会社の電話番号に電話させ、そこに契約者が在籍しているように装う「在籍確認代行」というサービスが存在しますが、これは絶対に利用してはいけません。
在籍確認は「完済できる返済能力があるか」を確認するためにするものなので、架空の企業に勤めているようにだますことは詐欺罪に該当する恐れがあるのです。
カードローンの在籍確認とバレない言い訳とは
そうはいってもカードローンの在籍確認であると会社にバレて欲しくないと思う人が多いでしょう。なんとか周囲に在籍確認であることを隠すごまかし方はないでしょうか。
電話は自分で取る
最も簡単な方法は、在籍確認の電話を自分で取ることです。あらかじめ金融会社へ在籍確認してほしい時間帯を伝えておき、その時間帯の電話は自分で取るようにしましょう。
ただし、自分で電話をとった時は、電話口で生年月日を求められる場合がありますので、周囲で聞いていたら不自然な電話に聞こえてしまうかもしれません。
クレジットカードの確認が無難
生年月日を話しているのを周囲に聞かれる場合や、不在の間に電話がかかってきた場合、個人からの電話を不自然に思われることがあるかもしれません。そういった時に使える無難な言い訳は「クレジットカードの申請をしている」です。
クレジットカードもカードローン同様に買い物に対して一定額の融資を行うシステムのため、同様の在籍確認が必要とされます。
カードローンと比べて、クレジットカードを作ることは世間的なイメージがよく、借金をしているというマイナスイメージもないため、在籍確認の理由として都合がいいといえるでしょう。
住宅ローンという言い訳も可
職場に在籍確認の電話がかかってきてもごまかす必要のないローンといえば、「住宅ローン」があります。周囲に聞かれても特に恥ずかしいと思う必要はないローンといえるでしょう。
しかし、住宅ローンを組むタイミングは人生の中でかなり限定されるため、使い勝手はよくありません。
WEB完結なら電話連絡がないカードローン
在籍確認をやり過ごす方法はいくつかありますが、それでもやはり電話連絡なしの方が安心できるという人も多いはず。電話連絡なしで融資を受けられるカードローンをご紹介します。
SMBCモビット
三井住友カードのローンブランドである「SMBCモビット」は、電話連絡なし・郵送物なしの「WEB完結」の申し込みができるカードローンです。パソコンかスマホだけで申し込みが完結するため、どこよりも手軽でスピーディに融資を受けることが出来ます。
融資は銀行振込で行われ、三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・みずほ銀行のいずれかの口座を持っていれば、ネットからの申請ですぐに指定の口座に融資額が振り込まれます。
アコム
アコムは三菱UFJフィナンシャルグループの大手消費者金融です。初回契約日の翌日から30日間金利0円のサービスが人気のカードローンです。
アコムでは原則として電話による在籍確認を行いますが、申込み時に希望すればなるべく在籍確認をしないように配慮してくれます。最終的に在籍していることが確認できればよいので、電話の代わりとなる在籍証明ができれば電話を回避することができるでしょう。
アコムによれば、これらの書類の提出があれば電話による在籍確認をしない可能性があるとしています。
- 社会保険証と直近1ヶ月分の給与明細
- 写真入りの社員証
- 雇用契約書の写し
ただし、他の審査の結果によっては電話確認が必要になる場合もあるため、しっかりと担当者へ相談をしてみるとよいでしょう。
アイフル
アイフルは大手では唯一の独立企業としての消費者金融です。他の消費者金融のように銀行のグループではないため、より利用者に寄り添ったサービスが期待できます。
アイフルもアコム同様に申込みの際に在籍確認の電話をして欲しくないと相談すれば、電話なしで済むように配慮をしてくれます。アイフルでも在籍を証明できる書類の提出は必要になりますので、どのような書類を提出すればよいか担当者に相談するとよいでしょう。
在籍確認電話を回避する方法はたくさんある!
カードローンの在籍確認は必ずしなければいけないものですが、在籍確認の電話を回避したり、周囲にバレないようにする方法はたくさんあります。
ただし、どこの会社でも申込みをしただけでは通常の手続きに従って在籍確認の電話がかかってくることは避けられません。担当者と相談をし、電話のタイミングを調整したり、代わりとなる書類を提出したりとひと手間かけることは必要にはなります。
急いで融資を受けないといけない時にはつい手続きが雑になってしまうことがありますが、丁寧でスマートな手続きを目指しましょう。