この記事で分かること
借金を返済できない場合、遅延損害金で借金が膨らむこともある
借り入れたお金を返済できなくなってしまう状況は結構多いと思います。例えば転職や減給などで収入が減った、病気で働けなくなったなど事情は様々です。しかし、返済できないことで督促電話や督促状で焦りも募り不安になります。
また、返済が滞ると遅延損害金で通常の利息よも高い金利が付くため、借金がどんどん膨らんでいってしまいます。信用情報にも記録が残り、今後の生活にも支障をきたしてしまうこともあります。
借金の返済期限は存在する?完済はいつまでにするべきか
借金をした場合、返済計画を立てます。1か月にいくらずつ返済していくか、ということですが、返済期間は消費者金融によって様々です。最長返済期間が9年7ヵ月、100回払いのところもあれば、6年9ヵ月、80回が上限のところもあります。
もちろん早期完済できるのであれば、その方が利息は安く済むので総返済額も安く済みますし、返済計画を立ててもほとんどの場合最長返済期間には達しません。
返済期間がどのように計算されるのかというと、例えば6年9ヵ月、80回が上限の会社であれば、一番初めに50万円の枠内のうち10万円かりたとすると、借りた日から6年9か月が期限となります。
もし、後日追加をし、上限額内でお金を借りたとしても、一番初めに借りた日から起算して6年9か月が最長返済期限です。しかし、基本的に期限は気にする必要はなく、返済計画通りに早期決済を目指すのがベストです。
消費者金融からの借金返済時効は5年、ただし時効成立は非常に難しい
消費者金融からの借金の返済が長期間滞った場合、返済時効が存在します。消費者金融からの借金は5年、個人からの借金は10年が時効期間です。消費者金融からの借金であれば最後に返済した日から起算して5年間、全く返済がなかった場合に時効が適用できる可能性がありますが、それにはいくつか条件があります。
消費者金融側である債権者は時効の中断をする方法があります。その一つが裁判で訴えを起こすことです。裁判で訴えを起こすことで時効のカウントはゼロになり、裁判の判決が出た後から再度ゼロからカウントがはじまります。消費者金融側は当然、お金を回収するために手段を尽くしますから消滅時効により借金の返済義務をなくすのは非常に難しいです。
もう一つは債務者側が援用を行わなければならないことです。援用とは借金の時効が来たということを消費者金融の方に主張することです。援用を行わない限りは返済が何年滞ったとしても借金返済時効が完全に成立したとはいえません。
また、時効により消費者金融からの借金の返済義務がなくなっても、信用情報機関にはその履歴が5年以上保管されることとなりますので、ローンを組みづらくなったり新たな借り入れができなくなる可能性が高いです。
消費者金融への返済が遅れた場合にどのようなデメリットがあるか
消費者金融からの借金返済が遅れた場合、遅延損害金として返済額が高くなることが考えられます。普段払っている利息に加えて割高なので少しでも返済額を減らしたい方は注意が必要です。
また、消費者金融からの借金返済の遅れが長期になると信用情報機関に事故情報として記録が残ります。だいたい延滞日数が60~90日を超えると事故情報として記録され、5~10年のあいだは記録が残ります。
信用情報機関に金融トラブルの記録があると、家や車を買う時や、教育ローンなどローンを組むのがかなり難しくなります。また、クレジットカードを作成する際も信用情報機関に記録を問い合わせるため、クレジットカードの作製も難しくなる可能性が高いです。
消費者金融からの返済が遅れたら、返済予定日の翌日には督促の電話が来ると思ってください。督促電話に出なければ自宅に督促状が届くことがほとんどです。家族に内緒で消費者金融からお金を借りていた場合は、督促状からばれてしまいます。
一昔前までは怖い取り立て屋が昼夜構わず家に取り立てに来るイメージがありましたが、現在では法律で厳しい制限があります。金融業者が実際家を訪ねてくることはありますが、かなり丁寧な対応をしてくれる可能性が高いです。
では、お金が用意できない、もしくは急用ができて返済に行けないという時はどのようにすればよいのでしょうか。まず、消費者金融に電話して遅延の旨を伝えるのが得策です。おそらくその際にいつ、いくら支払いをするか尋ねられると思いますので本当のことをはっきりと答える必要があります。
一番納得してもらえる答えとしては、次回の給料日に返済する、という答えかと思います。また、利息分さえ払っていれば遅延とはみなされないこともあるようなので、電話した際に尋ねてみるのもおすすめです。
返済に困ったら返済方法を消費者金融にまずは相談してみるのが得策
転職により収入が減った、他の出費が増えて毎月の返済が難しくなったという時は、消費者金融に返済方法の相談を早めにするのがベストといえます。
とにかく消費者金融側に返済する意思があることを伝えるのは大切です。督促の電話から逃げ回ったり、督促状を無視したりすると良いことは起こりません。最悪、裁判に発展する場合や、差し押さえに合うこともあります。
借金返済に追われることにより、決まった日付までにお金を用意しなければ、と追い詰められて冷静な判断ができなることもありますが、そのような時は第三者に介入してもらう必要があります。返済が難しい場合債務整理も視野に入れて弁護士などの専門家に相談してみることもできます。債務整理をすることで総返済額が減って完済が早まる可能性が高いです。
消費者金融から借り入れする時に利用すべき返済シミュレーション機能
まず、消費者金融から借金をする際に返済シミュレーションを行うことが大切です。毎月の自分の収入から考えて、毎月の返済額は無理のないものかよく検討しましょう。この時点で難しいようであれば、返済をするために他の消費者金融からまた借金をして多重債務に陥ってしまう可能性があります。
消費者金融の会社の多くは返済シミュレーションをホームページから行うことができます。借入希望額や返済回数を入力すると自動で算出してくれるので便利ですし、具体的なイメージもしやすいです。
消費者金融への返済をまとめる、おまとめローンで利息が減る可能性大
中には複数の消費者金融から借金をしており、返済の日がばらばらで管理しづらいことや、返済ができないから新たに借り入れをして返済に充てる、という悪循環を繰り返している人も多いです。利息分だけどうにか返済しているものの、元本が減らず困っている人もいるかと思います。
複数の消費者金融の借金を一つにまとめて返済するおまとめローンでは1社のみに借金をまとめ、借入額を増やし金利を下げることで、総返済額を減らし完済を早めることができます。このおまとめローンは派遣社員やアルバイトでも利用できるので、複数から借り入れしてしまったことで困っている人には便利なシステムです。
消費者金融からの借り入れは、総量規制の法律があるため年収の3分の1までしか基本的に借り入れができません。消費者金融で初めて取引をするために審査をする際、収入を証明する書類を提出したと思います。しかしおまとめローンでは年収の3分の1を超えることがあっても、債務者にとって有利になる場合、総量規制を超えて利用できる可能性が高いです。
消費者金融では借入残高により変動する返済方式を採用している
多くの消費者金融が採用している返済方式は「残高スライド元利定額返済方式」とよばれるシステムです。これは借入残高によって月々の返済額・返済回数が変動します。このシステムであれば、毎月決まった返済金額以上の返済もその時に合わせてできます。ボーナスが出た、今月は出費が少なかった、などお金に余裕があるときに返済を多くすることも可能です。
プロミスで借り入れる前に、返済額をシミュレーションしてみるのがおすすめ
CMでもおなじみの大手消費者金融プロミスは返済シミュレーションをホームページから行うことができます。プロミスで借り入れを行うか悩んでいる方はまず、シミュレーションを行い、月々いくらくらい返済額があるのか、何回くらいで返済したいのかじっくり考えることができます。支払い回数が増えるとその分利息が増えますので、返済総額も増えることになります。
またプロミスを利用するメリットとして、プロミスのATM、もしくは同グループの三井住友銀行から返済すればATM手数料が0円で利用できます。プロミスと三井住友銀行のATMの数は多いですので、非常に便利です。毎月の返済に使用することを考えると手数料無料は大事なポイントです。
借金を遅延するまえに、専門家への相談や返済計画の見直しが必要
消費者金融からの借金が返済できないと、遅延損害金で借金が増えるだけでなく信用情報にも傷がつき、督促電話や督促状で精神的にも参ってしまうかもしれません。そのような時は消費者金融や弁護士など専門家に相談すると、おまとめローンや債務整理など、早く借金完済できる方法が見つかります。
多重債務で苦しんでいる方も同様です。返済ができないからと言って放置せずに早めに手を打つことをおすすめします。